近頃は雨が多かったので、思うように現場がすすみませんでした。
大分市K様邸も、引き渡しまであと1週間です。
左官工事の神野さんも、今日の晴れを狙って玄関ポーチの仕上げに入りました。
こうやって、黄色い水糸で均等に割り付けをしていきます。
これをきちんとしておけば、目地が直線できれいに揃うのです。
ところで、神野さん、じっと考えていました。
ポーチの丸柱の足元に張るタイルの形を揃えていたのです。
この部分です。
K様邸にはこのような丸柱が2ヵ所あります。
こうやって、現物に合わせて見ながら、削る部分を赤鉛筆で墨をつけます。
そして、サンダーで少しづつ削っていきます。
磁器タイルの厚みは10㍉。
手元がぶれると、弾いたり、削り過ぎたり…
そうなってしまうと、もうそのタイルは使えません。また一から削りなおしになってしまいます。
最も集中する場面です。
目地が均等に揃ったのを確認して、張り付け作業です。
最後に、金づちの柄で少しづつ叩きながら、定規で横のタイルとの「通り」を揃えます。
中には、こんな小さいのもあります。
きれいに目地が揃いました。やっと1ヵ所目が完成です。
息をつく間もなく、次の段取りのため水糸を外しながら、スポンジで汚れを拭き取ります。
次は、もう1ヵ所の丸柱です。
タイル張りは、縦横の「通り」を直線で揃えるのが基本です。
さらに和風の場合は、このように、丸にも揃えなければなりません。
毎度毎度のことですが、几帳面な神野さん、お疲れ様です!