佐保 伸彦 自己紹介

揃える

公開日:2012/07/15(日) 更新日:2012/07/15(日) 家づくりのこと佐保 伸彦

近頃は雨が多かったので、思うように現場がすすみませんでした。

大分市K様邸も、引き渡しまであと1週間です。

左官工事の神野さんも、今日の晴れを狙って玄関ポーチの仕上げに入りました。

こうやって、黄色い水糸で均等に割り付けをしていきます。

これをきちんとしておけば、目地が直線できれいに揃うのです。

ところで、神野さん、じっと考えていました。

ポーチの丸柱の足元に張るタイルの形を揃えていたのです。

この部分です。

K様邸にはこのような丸柱が2ヵ所あります。

こうやって、現物に合わせて見ながら、削る部分を赤鉛筆で墨をつけます。

そして、サンダーで少しづつ削っていきます。

磁器タイルの厚みは10㍉。

手元がぶれると、弾いたり、削り過ぎたり…

そうなってしまうと、もうそのタイルは使えません。また一から削りなおしになってしまいます。

最も集中する場面です。

目地が均等に揃ったのを確認して、張り付け作業です。

最後に、金づちの柄で少しづつ叩きながら、定規で横のタイルとの「通り」を揃えます。

中には、こんな小さいのもあります。

きれいに目地が揃いました。やっと1ヵ所目が完成です。

息をつく間もなく、次の段取りのため水糸を外しながら、スポンジで汚れを拭き取ります。

次は、もう1ヵ所の丸柱です。

 

タイル張りは、縦横の「通り」を直線で揃えるのが基本です。

さらに和風の場合は、このように、丸にも揃えなければなりません。

毎度毎度のことですが、几帳面な神野さん、お疲れ様です!

 

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